Q. Intel EtherExpress Pro 10/100B (またはOEM品の富士通LAN CARD
FMV-188)をカードを使っています。とりあえず動作はしているのですが、次の
ようなワーニングがでます。

	fxp0: warning: unsupported PHY, type = 7, addr = 1
	fxp0: warning: unsupported PHY, type = 7, addr = 1

これを出なくする方法はありますか?

A. Intel EtherExpress Pro 10/100B の新しいカードでは、Physical Layer
 Interface用のチップが変更されたようです。少なくとも、

	2.2.1-RELEASE
	2.2.2-RELEASE
	3.0-970522-SNAP

では、これに対応しておらず、上記のようなwarning がでます。これに対応し
た新しい fxp ドライバーにすれば、warning は出なくなります。

新しい fxp ドライバーの更新について必要な作業は、
	1.対応したソースファイルを必要な場所に展開
	2.カーネルを再構築とインストール
です。

1.対応したソースファイルを必要な所へ展開

	http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi/src/sys/

2.2.*の場合は、以下のファイルを取って来ます。

	pci/if_fxp.c		$Id: v 1.21.2.9	1997/07/25
	pci/if_fxpreg.h		$Id: v 1.3.2.4	1997/06/22

	net/if.h		$Id: v 1.36.2.1	1997/06/30
	net/if.c		$Id: v 1.36.2.1 1997/06/30
	net/if_media.h		$Id: v 1.2.2.1	1997/06/30
	net/if_meida.c		$Id: v 1.2.2.1	1997/06/30

	sys/sockio.h		$Id: v 1.7.2.1	1997/06/30

/sys の各ファイルを差し替えて、そのあと、 
/sys/conf/files に以下の部分を追加します。

net/if_loop.c		optional loop
net/if_media.c		standard        <--- 追加
net/if_mib.c		standard

3.0-*の場合は、

	net/if.c:		$Id: 1.53	1997/09/07
	net/if_var.h:		$Id: 1.6	1997/08/28
	pci/if_fxp.c:		$Id: 1.39	1997/09/05
	pci/if_fxpreg.h:	$Id: 1.10	1997/09/05
	pci/if_fxpvar.h:	$Id: 1.1	1997/09/05

を差し換えます。

 このとき、なにかあっても、元の状態にできるように、元のソースファイル
は 別の名前にして、保存しておいてください。それから、無闇に新しいソー
スを持ち込むと、バージョンの違いによってコンパイルできない場合がありま
す。例えば、2.2*を使用している場合は、RELENG_2_2*と書かれたものを使用
しましょう。無印はcurrent (97年9月だと3.0) になります。

2.カーネルの再構築とインストール
 対応したソースファイルを必要なところへ展開し終えたら、カーネルの再構
築とインストールを行ないます。コンフィグレーションファイルの名前を 
MYKERNEL とした場合、

 # cd /sys/i386/conf
 # config MYKERNEL
 # cd ../../compile/MYKERNEL/
 # make depend
 # make
 # make install

として、ブートしなおせば、新しい fxp driver になります。

参考:
	http://www.yy.cs.keio.ac.jp/~sanpei/FreeBSD/sd9.html